マルチバースノード2.4GHzは使用に際し、5-30vの直流を必要とし、最大で45mAの容量を使用致します。電源は、DCジャックのついたケーブルを介し供給され、12VDCロック付き電源ケーブルが同梱されております。
DMX 5pin ケーブルのオス口(入力)をマルチバースノード2.4GHz本体に接続することで、自動で送信機モードに切り替わります。入力側に何も接続されていない場合は、受信機として機能します。
設置用のプレートが同梱されており、ダボの取り付けにも対応しております。また、ケーブルへの負担を減らすために結び留めができる穴や、安全チェーン用設置用の穴もついております。
マルチバースノード2.4GHzには、自動のターミネーション機能がついており、DMX接続における最後の機器である場合、ターミネーションが機能します。
マルチバースノード2.4GHzからさらにスルーでDMX接続されている場合は、最終の機器へのターミネーション(Pin2 とPin3間で120Ω1/2ワット抵抗)処理されていることをご確認ください。
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4-1.本体スクリーンについて
電源を入れると同時に、マルチバースノード2.4GHzはブートに入り、その後メインスクリーンにてSHoW IDと接続状況を表示いたします。
Up/Downボタンでの操作により、ユニバース設定へとアクセスすることができますので、Enter を押しSHoW ID選択や、ユニバース選択を行なってください。
Menuボタンを押すことで、メニュー画面へと移ります。Menuボタンの長押しにより、今までの設定をクリアすることが可能です。
SHoW ID
ユーザーのシステムにあったSHoW IDを選択した後は、一方のマルチバースノード2.4GHzは送信機、その他必要に応じて複数台のマルチバースノード2.4GHzを受信機として使用することができます。メイン画面から簡単にSHoW IDを選択できますので、送信機と全ての受信機のSHoW IDが一致することをお確かめください。
また、そのユニバースナンバーも一致していることをお確かめください。
SHoW DMX SHoW IDは、2.4GHzの無線送受信を使用し、1つのユニバースまで送受信が可能です。
こちらの表のSHoW DMX Neo SHoW ID一覧をご覧ください。
複数のユニバースを扱う場合、マルチバース送信機もしくはマルチバースゲートウェイを送信機として使用します。イーサネットケーブルから送られてくる、送信したいユニバースナンバーを選択した後、それぞれの無線機に対してSHoW IDとユニバースを割り当て、受信機側も、それぞれのSHoW IDとユニバースナンバーが送信側と一致していることをお確かめください。
SHoW IDのナンバリング方式は以下の通りです。
ユニバース
複数のユニバースを送信する送信機(マルチバースTransmitter)を使用し、マルチバースノード2.4GHzを受信機とし て使用する場合、受信するユニバースナンバーを選択していただければ、マルチバースノード2.4GHzから受信されたユニバースの出力を行うことができます。選択したユニバースナンバーは、送信側と一致していることをお確かめください。
注意:全てのマルチバースノード2.4GHzは受信機として使用する場合、設定されたユニバースが送信機から無線送信されていない場合、そのユニバースをイエローで表示いたします。
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4-2.表示アイコンについて
本体上部にあるメインスクリーンにて、複数のアイコンを利用し、マルチバースノード2.4GHzの状況を表示いたします。
・TR / RX
TR=送信機、RX=受信機を表します。これはどのモードで使用しているかにより、その表示が変わります。ノードはDMXの入力側に信号が接続されると同時に送信機モードになります。このTR / RX表示は、DMX信号が検知されると点灯し続け、点滅しいる場合は、本製品がDMX信号を受けていないことを表します。
・信号の強弱レベルを表すバー表示
受信機での使用時に表示される信号の質を表すバー表示です。送信機で使用する際は、このバーは表示されません。85%以上の信号の強さを保っていれば万全であり、40%〜50%の強さでも良好のレベルであり、しっかりと作動します。4つのバーを保っていれば、80%以上の強さを表し、3つのバーで50%以上、2つのバーで30%以上、1つのバーで10%以上の信号受信の質を表します。
・初期設定に関して
メイン画面の表示中に、MenuとEnterの長押しにより、工場出荷時の初期設定に戻すことができます。この作業を行うと、メイン画面が点滅しだし読み込みが開始され、点滅終了後には初期設定に戻っております。
初期設定の内容は以下の通りです。
メイン画面
Menuボタンを押すことで、このメイン画面に戻ることができます。
・電波の出力パワー
出力パワーは、Low(弱), Med(中), Hi(強) Maximum(最大)の中からユーザーの好みに応じて選択することができます。この機能により不必要に強い電波を発生させ干渉を起こすことを軽減でき、最低限の強さを選択することで他のセクションが使用する電波への配慮を行うことができます。RDMの信号の強さも画面から確認することができます。初期設定はMaximum(最大)です。
・アンテナ
もし同梱されているOmni アンテナではなく、Panel(P/N 5981) やYagi(P/N 5982)を使用する場合は、メインニュー画面からその機能の最適化を測ることができます。また、それに応じたFCCコンプライアンスやその他無線に関するコンプライアンスの注意も表示致します。Panel(P/N 5981) やYagi(P/N 5982)を使用する場合、アダプターケーブル(P/N5638)が必要となります。
・SHoW Keyセキュリテイー機能(マルチバースSHoW ID使用時のみ)
SHoW Keyの設定により、同一のSHoW IDを使用するシステム間に対し、このキー設定により他のシステムからこのSHoW IDへのアクセスが可能になります。そのため、受信機と送信機のSHoW IDとSHoW Keyは一致している必要があります。また、SHoW Keyは第三者からの不用意な操作からシステムを守る役割もあります。ただし、複数のマルチバースノードを同一のSHoW IDで送信機として使用し、異なるSHoW Key設定による使用は、推奨されておりません。
SHoW Keyの設定範囲は0〜500までの数字で、初期設定は0です。
SHoW IDとSHoW Keyの組み合わせについて
状況 |
使用条件 |
結論 |
同一のSHoW Key |
異なるSHoW IDで使用 |
問題なし |
異なるSHoW Key |
同一のSHoW IDで使用 |
推奨されておりません |
異なるSHoW Key |
異なるSHoW IDで使用 |
問題なし |
・最新のエラー検知機能(マルチバースSHoW IDのみ)
ノイズの多い環境下では、DMXの性能にも影響を及ぼしてきます。エラー検知により、信号状況の詳しい状況を表示致し、信号のロストなどに対しは、そのエラーを解析し、そのDMX送信で使用している帯域幅に対して修正を試み、完全な状態にできる限り近づけて復帰させます。送信データ量が多い場合、送信できるユニバースは減少します。データ量の削減は最大で50%,中域で33%,最小で25%です。
送信機での使用時にのみ設定可能であり、初期設定でのデータ削減レベルは0です。
・mDMX(マルチバースSHoW IDのみ)
使用しているスペクトル範囲に対して、劇的に減少させた送信エネルギーを使用している場合で、その信号の正確性を向上させたいときに使用することをお勧めします。送信機で使用時のみに設定可能です。
初期設定はオンになっております。
・RDMの交信について
RDMはマルチバースノード2.4GHzでの信号送受信に対し、ダウンストリームで行われます。そのためマルチバースノード2.4GHzが機器間のアップストリーム内で検知されても、その影響を受けません。
多くのDMX機器が使用される環境下で、その機器が正確にRDMを処理できない場合や、フリッカーの発生などトラブルが起きている場合は、RDMをオフ設定にすることを推奨します。
初期設定はオフです。
・バックライトの自動オフ
メインスクリーンのバックライトは、最後に押したボタンから設定された秒数操作がなければ自動でオフになります。バックライトの設定をオフインすると、操作が終わってもバックライトが切れることはありません。設定は10秒から1時間の中で、10秒間隔で設定することができます。初期設定は30秒になっております。
メインスクリーンのバックライトが切れた後は、画面切り替え操作に関係なく、どのボタンを押してもバックライトが再点灯します。
・バックライトの明るさ調整
バックライトの明るさは調整することが可能です。範囲は1%〜100%
初期設定は100%です。
・インフォメーションスクリーン
インフォメーションスクリーンでは、RDM UIDや、現在のファームウエアのバージョン、接続状況、ダウンストリーム側に位置する機器の数(受信機や灯体)を表示します。
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4-3.RDM設定
マルチバースノード2.4GHzは、そのほかのRDM機器との互換性があり、DMXcatなどを使用することが可能です。全ての設定は、RDM操作により変更することができます。設定とは別に機器のモデル、製造メーカー、ファームウエアのバージョン、RDM UID、RFシグナルのレベル、送信機として機能している機器の数などを見ることができます。それぞれの機器は、RDMによる名称を設定することができ、どれがどこの機器なのかの識別に大変役立ちます。
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ファームウェアのアップデート
ファームウエアのアップデートに関しては、City Theatrical社のWebページにて、詳しいアップデート内容や新しい性能、アップデート方法などが載っております。
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4-5.トラブルシュート
症状
電源が入らない
解決法/チェック項目
電源ケーブルが正確に挿入されているかチェックしてください。
他の機器使用し、その電源が生きているか確認してください。
症状
受信機に接続した灯体が動作しない。
解決法/チェック項目
送信機、受信機それぞれTx、Rxのアイコンが点滅せずに表示されていることをご確認ください。
送信機、受信機の間で、同一のSHoW IDとSHoW Keyを使用していることをご確認ください。
送信機、受信機の間で同一のユニバースナンバーを使用していることをご確認ください。
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